手柄山遊園の観覧車が撤去された

2021/03/09 20:21

市民らに親しまれた観覧車のゴンドラが取り外された=9日午前、姫路市西延末(撮影・大山伸一郎)

 播磨地域の身近なレジャー施設として40年以上親しまれ、昨年9月に惜しまれながら閉園した姫路市民プール・ひめじ手柄山遊園(兵庫県姫路市西延末)で、シンボルだった観覧車の解体作業が始まっている。9日には、市民らの思い出が詰まったカラフルなゴンドラが重機によって取り外された。 関連ニュース 【写真】巨大重機で取り外される手柄山遊園の正面ゲート看板 16年前に閉園遊園地の観覧車、今どこに? 二つに分割されて第二の“人生” 【写真】ゴンドラが外される前の観覧車と遊具

 市民プールは1974年、JR姫路駅南西にある手柄山中央公園の一角に開業し、公営プールとしては播磨最大級の規模を誇った。77年には同じ敷地に遊園地もオープン。長く人気を集めたが、姫路市が計画する一帯の再整備に伴い閉鎖された。4年後をめどに、跡地に屋内プールや新体育館が建設される予定。
 施設を管理していた市まちづくり振興機構によると、観覧車は高さ32メートル。2代目として88年にプールや姫路市街を一望する丘の中腹に設置され、水着のまま乗ることもできた。
 解体は3月に入って始まり、9日はゴンドラが本体から切り離された。1台でも欠けるとバランスが崩れて軸が回転してしまうため、本体を重機で押さえながら慎重に作業が進められた。外されたゴンドラのうち1台は今後、手柄山中央公園内に保存される予定という。(山本 晃)

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