車いすの買い物、ゆっくり楽しんで 神戸・垂水のユニクロ特別営業
2021/03/13 11:16
車いすでじっくりと品定めする来店者=13日午前、神戸市垂水区小束山手2(撮影・長嶺麻子)
車いす使用者らが気兼ねなく店内を回ってショッピングを楽しめるようにと、神戸市垂水区の衣料品店「ユニクロBRANCH神戸学園都市店」が13日、開店前の午前8時半から特別営業を行った。
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ユニクロを展開するファーストリテイリングは、かぶりのインナーの脱ぎ着が難しい人向けに「前開きインナー」を開発し、これまでに前開きTシャツやブラ、160センチまであるボディースーツなどを発売。腕の上がりにくい人や入院、通院中の人、障害のある人らに利用されている。オンラインでの販売が中心だったが、8日からは兵庫県内の10店舗にも並んでいる。
特別営業は、車いす使用者らの要望を受け、県内の店舗では初めて実施。親子連れや障害者らが来店し、商品を手に取った。「車いすに乗っていると、少し高い位置の商品は取りにくい。こういう取り組みを通じて、近くの人に頼めたり、逆に声をかけてもらえたりする空気が生まれるとうれしい」と明石市の会社員、赤井俊之さん(32)。
特別営業の開催に関わった「神戸市重度心身障害児(者)父母の会じゅうしんきっず&ゆーす」の井関宏美代表は「一般の人と買い物をするときは通路もふさいでしまうし、とてもゆっくり見られない。こういう機会がほしかった」と話した。
特別営業は14日も午前8時半~10時に実施。同店TEL078・797・9450
(鈴木久仁子)