センバツ応援曲、生演奏の代わりに20曲録音 尼崎高吹奏楽部、出場11校が使用へ

2021/03/15 21:40

応援曲の録音に臨む尼崎市立尼崎高校吹奏楽部の生徒=15日午後、尼崎市上ノ島町1(撮影・斎藤雅志)

 第93回選抜高校野球大会(19日開幕・甲子園球場)に向け、兵庫県尼崎市立尼崎高校の吹奏楽部が15日、出場校が応援で利用する音源の収録に臨んだ。新型コロナウイルス感染防止のため、日本高野連はアルプス席でのブラスバンド演奏を禁止。代わりに録音した音源の使用を認めると12日に発表したが、録音作業などが間に合わない場合を想定し、同校が定番曲の音源を提供することになった。 関連ニュース センバツ開会式で国歌独唱 日本学生音コン声楽部門1位、兵庫県立西宮高3年の女子生徒 放送部も狙え全国 センバツ初出場の東播磨高、密着ドキュメント制作中 元アナウンサー清水次郎さん 45歳で教師に転身、野球部顧問に

 同校吹奏楽部はこれまで、甲子園で沖縄県代表校を友情応援してきた実績があり、高野連が音源を依頼。出場校32校中、11校が同部の音源を使う予定という。
 同校で収録があり、吹奏楽部員117人が参加した。50を超える応援曲のレパートリーを持つ同部。山本リンダの「狙いうち」、XJAPANの「紅」、アニメ「鉄腕アトム」の主題歌…。高野連が選んだ20曲を真剣な表情で演奏した。
 部長の和田心花さん(17)は「目の前で演奏はできないが、自分たちの曲で背中を押される選手が一人でもいればうれしい」と力を込めた。(村上貴浩)

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