豚熱、兵庫県内で初感染 野生イノシシ
2021/03/16 21:30
兵庫県庁=神戸市中央区下山手通5
兵庫県は16日、丹波市春日町の山中で死んだ状態で見つかった野生イノシシ2頭から豚熱の感染を確認したと発表した。県内での豚熱の感染確認は初めて。
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県によると、狩猟で山中に入った男性が14日に2頭の死骸を見つけ、同市に通報。県の遺伝子検査で陽性だったため、国の機関が精密検査を進めていた。
県は昨年6月から、養豚場で飼育される豚などへのワクチン接種を継続的に行っており、移動や出荷を制限することはないという。
県は16日、豚やイノシシを飼育する県内の計59施設に連絡。消石灰の配布準備を進めるとともに、消毒などの徹底を呼び掛けた。
同日時点で飼育施設の豚やイノシシの異常の報告はないという。豚熱は、2018年9月に岐阜市の養豚場で判明して以降、大阪や京都など24都府県で確認されていた。(山路 進)