同性婚、認めないのは「違憲」札幌地裁 「大きな光」当事者から喜ぶ声

2021/03/17 20:43

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 国が同性婚を認めていないことについて、札幌地裁が「違憲」と判断した17日、兵庫県内で性的少数者への理解を求めてきた当事者からは「大きな光」と喜ぶ声が上がった。 関連ニュース 市道工事を後回し、浮いた事業費を流用 姫路市副市長が陳謝「私の指示」 市職員41人、市議からの要望受け不適切な対応 姫路市アンケートで明らかに コロナ変異株 新たに1人感染 姫路

 姫路市で、性的少数者らを対象にした居場所づくりに取り組んでいる男性(45)は「これからの子どもや若者にとって大きな光になると思う。理解がさらに深まるよう、活動を盛り上げていきたい」と話した。
 同性婚に慎重な姿勢の国に対し、地方自治体では、同性カップルらを婚姻に相当する関係と公的に認め、自治体独自の証明書を発行する「パートナーシップ制度」の導入が進んできた。姫路市の男性も「自分はマイノリティーだと悩んだ時、『生きていていいんだよ』と自治体が言ってくれることになる」と制度を支持してきた。
 県内では、全国で4番目の宝塚市など7市が制度を導入し、計52組が証明書の交付を受けた。
 4月に西宮市と猪名川町でもスタートする予定で、阪神間が目立つ。制度に基づき市営住宅に入居できるほか、犯罪被害者支援金や新婚世帯向け転入補助金を受給できる自治体もある。
 明石市は、一緒に暮らす子どもらも家族として証明する「パートナーシップ・ファミリーシップ制度」を1月に始め、これまでに13組に交付した。証明書は学校や保育園の送迎や、行事への参加の際にも活用できるという。(中島摩子)

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