変異株感染者、療養の宿泊施設で死亡 容体急変か 神戸
2021/03/21 21:54
神戸市役所=神戸市中央区
神戸市は21日、新型コロナウイルスの英国型変異株に感染していた1人が、療養していた市内の宿泊施設で死亡したと発表した。市によると、宿泊療養施設での死亡例は県内で初めてという。死因は確定していないが、コロナ関連で容体が急変したとみられる。変異株の死者は市内で2人目。
関連ニュース
怖いのは急変、夫婦最後の会話に涙 看護師長が語るコロナ病棟の現状
コロナで死亡、保健所10日間把握せず 病院側「報告義務知らなかった」 西宮
症状似ているコロナと花粉症、注意点は? 専門医「明確に区別付く。きちんと診断を」
同市によると、この患者は年代・性別は非公表で、基礎疾患(病名非公表)があった。コロナの軽症で、今月17日から宿泊療養施設に入所していた。
18日以降は高熱があり、解熱剤で対応。20日に体温が39度台になったが血中酸素濃度は正常値だった。同日は計7回、看護師らが電話などで健康状態を確認していた。
21日朝、電話に応答がないため10分後に看護師が部屋を訪れたところ、すでに心肺が停止し、死後硬直も始まっていたとみられる。搬送はせず、医師が死亡を確認した。
今後、第三者の医師複数が検証する予定。神戸市の花田裕之健康局長は「対応に不備があったとは考えていないが、早急に検証し、対応する」と話した。(井川朋宏)
【特集】目で見る兵庫県内の感染状況