広域防災拠点「防災道の駅」認定へ 兵庫・朝来市の「但馬のまほろば」

2021/03/24 06:00

「防災道の駅」の認定に向けた調整が進む道の駅「但馬のまほろば」=朝来市山東町大月

 大規模災害時の広域的な支援活動の拠点となる国土交通省の「防災道の駅」認定に向けて、兵庫県朝来市の道の駅「但馬のまほろば」が手続きを進めている。兵庫北部「但馬の玄関口」に位置し、北近畿豊岡自動車道に直結して交通の利便性も高いことから、県北部全域をカバーする広域防災拠点とする狙いだ。 関連ニュース 奇祭に着想「ちょんまげ寿し」評判上々 毎週土曜の限定販売 トータス松本さんが地元イベント出演で記念弁当 西脇 兵庫の北と南に宿泊特化型ホテル「マリオット」 22年春以降開業へ

 国交省は、全国の道の駅1160カ所から広域防災拠点「防災道の駅」を認定する制度づくりを昨年から進めてきた。当面、各都道府県から1~2カ所を選ぶ計画で、兵庫では同道の駅が唯一の候補となっている。今後有識者による委員会を経て同省が正式に初回の認定を行う。
 同道の駅は2005年に朝来市が設置。普通車や大型車167台を止められる広さ約2500平方メートルの駐車場、特産品などを売る商業施設、同省管轄の情報発信スペースなどを備える。
 市は同道の駅を大規模な風水害や地震の際の広域防災拠点として、自衛隊などの救援活動スペースや緊急物資の集積地を確保。耐震化や貯水タンクの設置など災害に対応できる環境を整えている。他地域からの救援部隊や災害ボランティアの活動拠点にもなる。
 兵庫県も同道の駅を広域防災拠点と位置付けている。市は24日に同省豊岡河川国道事務所と施設利用などに関する災害協定を結ぶ。防災道の駅に認定されれば、国の財政支援を受けて21年度以降に防災倉庫を整備する予定という。(竜門和諒、末吉佳希、桑名良典)

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