太子町副町長の人事案不同意 教育長は任期中の辞意表明

2021/03/25 20:08

太子町役場=兵庫県太子町鵤

 兵庫県太子町議会は25日の本会議で、3月末で退任する名倉嗣朗副町長(56)の後任として、服部千秋町長(61)が提案した人事案を反対多数で不同意とした。沖汐守彦教育長(64)も同日の本会議で、任期途中での辞意を表明した。 関連ニュース 「市議の圧力で一線超えた」姫路市副市長が退任表明 副市長へ不適切要望 市議「声大きいが怒鳴っていない」辞職改めて否定 姫路 兵庫県議会自民分裂の可能性 井戸知事「大人の行動を」

 副町長として提案されたのは同町出身の元県職員三輪眞己氏(64)=同県西宮市。丹波県民局副局長などを経て2017年春に定年退職した。服部町長は「豊富な行政経験がある」としたが、賛成5、反対8で不同意となった。
 また、沖汐教育長が本会議で発言を求め、21年度当初予算案で町教育委員会が要望した重点事業の費用を「事前協議なくカットした」などと服部町長を批判。今秋までの任期を待たず、後任が決まれば辞任する考えを示した。
 服部町長は神戸新聞の取材に「副町長は逸材をお願いしたが(不同意で)残念。混乱を招いて申し訳ない。職員と団結し町政が円滑に進むよう努めたい」と話した。
 服部町長は現在2期目。1期目にも副町長人事が2度不同意となっている。(直江 純)

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