「ひょうごはじまり館」の起工式 22年秋以降の開館目指す

2021/03/30 19:03

起工式後、現場を見学する井戸敏三知事(右から2人目)ら=神戸市兵庫区中之島2

 兵庫県が整備を進めている県立兵庫津ミュージアムの展示施設「ひょうごはじまり館」の起工式が30日、神戸市兵庫区中之島2の建設地で行われた。展示施設は来年秋以降の開館を目指している。 関連ニュース 創業99年「安いし雰囲気が好き」 神戸に息づく4畳半の立ち飲み店 平清盛が10年暮らした「お気に入りの地」 その理由が一目で分かる高台を訪ねた かつては花街…今は年に1度、えべっさん時だけにぎわう

 同ミュージアムは、兵庫県の行政機関が初めて置かれた場所近くに開設する。江戸期の日本建築を復元した「初代県庁館」(今秋開館予定)と「ひょうごはじまり館」の2施設で構成。ひょうごはじまり館は歴史博物館機能を持った県のPR施設になる。
 起工式には井戸敏三知事や同ミュージアムの名誉館長に就任する園田学園女子大名誉教授の田辺眞人さん(73)ら関係者約50人が出席。井戸知事は「ミュージアムを通して兵庫の始まりを見つめ、未来を夢見たい」とあいさつした。
 起工式に続き、関係者は工事中の初代県庁館を見学。初代知事の伊藤博文らが執務した建物「勤番所」などの雰囲気に触れた。
 田辺さんは「神戸の港町の歴史から兵庫五国まで学べる施設。新しい時代のミュージアムとして地元の方々にも愛着を持ってもらえたら」と話した。(名倉あかり)

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