「名神湾岸連絡線」を事業化、神戸港の機能も強化 国土交通省

2021/03/31 13:20

神戸港全景

 国土交通省は30日、2021年度予算の公共事業費の配分を発表した。兵庫県関係では、西宮市で名神高速道路と阪神高速湾岸線をつなぐ「名神湾岸連絡線」の新規事業化が決定。国際コンテナ戦略港湾に位置付けられる神戸港の機能強化を図るほか、姫路港広畑地区の国際物流ターミナル整備も新たに事業化される。 関連ニュース 神戸港の新水族館、2021年秋開業へ 施設棟の名称は「神戸ポートミュージアム」 神戸港に兵庫最大1万人収容のアリーナ整備へ 24年度オープン 【地図】名神湾岸連絡線

■道路
 名神湾岸連絡線は全長約3キロの自動車専用道路で、設計や用地に関わる調査などに1億円が充てられた。大阪湾岸道路(阪神高速湾岸線)西伸部には40億円を計上し、橋梁(きょうりょう)下部工事を進める。
■港湾
 神戸港は国際標準の水深、広さのコンテナターミナル整備などに211億2800万円を充てた。姫路港には8億4900万円を計上。広畑地区は岸壁や臨港道路の整備などを行い、物流、交通ネットワークを充実させる。
■まちづくり
 神戸・三宮再整備の核となる高層ツインタワー1期ビルに入る、中長距離バスターミナルの調査設計に5千万円を付けた。三宮駅周辺からウオーターフロントなどへの回遊性を図る事業に32億円を補助する。
■防災
 六甲山系の土砂災害を防ぐため、砂防えん堤整備などに37億円を投じる。円山川は27億円で遊水池などを整備し、中下流域の浸水被害軽減を図る。
(今福寛子)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ