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「柤岡あけぼの会」が運営する柤大池周辺のログハウス=香美町村岡区柤岡
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「柤岡あけぼの会」が運営する柤大池周辺のログハウス=香美町村岡区柤岡

 兵庫県香美町で、町立宿泊施設や道の駅などを運営する民間の地域おこし団体が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で売上高が急減したにもかかわらず、国の持続化給付金を受けられずに経営危機に陥っている。法人格のない「みなし法人」で給付対象から除外されているためで、支援要請を受けた同町が今月以降1事業者につき上限100万円を補助する制度の導入を決めた。中小企業庁は「みなし法人の実態を把握しやすい自治体が個別に支援策を講じてほしい」と対応を促している。(金海隆至)

 同町村岡区柤岡(けびおか)の住民団体「柤岡あけぼの会」。旧村岡町が1990年代に高原の自然を楽しめる宿泊施設として整備したログハウス5棟とコテージ5棟を維持・管理し、4月中旬~11月下旬には京阪神を中心に家族連れやツーリング客など約5千人が訪れる。

 しかし昨年は、4月に緊急事態宣言が発令され、一度も開業できないまま7月中旬まで休業。その後、週末限定で開業したが、年間800万円ほどの収入は半減し、赤字に陥った。

 危機を乗り切るため昨年5月以降、持続化給付金(上限200万円)を申請。昨年1月以降で前年同月比50%以上減収した月がある-などの要件を満たしていたが、「みなし法人」は対象外だった。

 中小企業庁に救済を願い出たが、「全国にみなし法人は2万団体以上あり、統一的な基準で事業実態を把握することが難しい。生活の糧となる事業を営む法人や個人を対象にした制度の趣旨にも合わない」と説明されたという。

 ところが昨年秋以降に、梶山弘志経済産業相が国会答弁で、みなし法人への支援について「地方創生臨時交付金を活用して各自治体が対応してほしい」と要請した。

 これを受け今年2月、柤岡あけぼの会を含む同町の5団体は、同町に支援を要望。浜上勇人町長は当初、慎重姿勢だったが、持続化給付金と同じ減収要件を設けて支援策をまとめた。

 県内では豊岡市が昨年11月から同じ減収要件で一律30万円の給付を始めたが、県によると、2020年度時点で同様の仕組みを導入した自治体はほかに確認できないという。

 柤岡あけぼの会は「高齢化や人口減が進む地域唯一の希望が、観光客を呼び込める宿泊施設。コロナ禍が早く収束して人さえ戻れば、経営は安定するのだが」としている。

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