兵庫県知事選で自民分裂 国会議員ら、斎藤氏推薦が望ましいと二階幹事長に伝える
2021/04/08 22:28
兵庫県庁=神戸市中央区下山手通5
兵庫県知事選(7月1日告示、同18日投開票)の支援候補を巡り、自民党県連の国会議員団は8日、県連の選挙対策委員会が選んだ前副知事の金沢和夫氏(64)ではなく、前大阪府財政課長の斎藤元彦氏(43)を推薦するのが望ましいと、党の二階俊博幹事長や山口泰明選対委員長に伝えた。県連会長の谷公一衆院議員(69)=兵庫5区=によると、党幹部は一本化を求めており、推薦上申の正式受理には至らなかったという。
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この日は、国会議員10人が山口選対委員長を訪ねたのに続き、二階幹事長、林幹雄幹事長代理とも面会。県連に所属する15人の名前を記し、幅広く支持を得られるなどの理由で斎藤氏の推薦を求めた書面を見せて意見を伝えた。斎藤氏には日本維新の会が5日付で推薦を出しており、兵庫での維新の勢いへの警戒感なども説明したという。
党幹部は「できる限り一本化の努力をしてほしい」と求めたといい、国会議員らは断続的に対応を協議した。谷議員は「望ましいのは一本化。どういうやり方があるかを含め意見交換した。早期に決まるよう努力する」と話した。
知事選では、今期限りで退任する井戸敏三知事(75)の事実上の後継として金沢氏が立候補を表明。金沢氏を支援する県議会最大会派・自民党の決定に反発し、県議11人が会派を離れて斎藤氏を擁立した。いずれも県連に推薦を申請している。(永見将人、西井由比子、今福寛子)
【記事特集】2021兵庫県知事選