県が「うちわ会食」呼び掛け まん延防止対象区域の飲食店に32万本配布へ
2021/04/10 00:05
新型コロナの感染拡大で、県民への注意を呼び掛ける兵庫県の井戸敏三知事=9日午後、神戸市中央区、県庁
兵庫県は9日、独自の新型コロナウイルス対策として、「扇子・うちわ会食」を呼び掛け、会食時に口元をふさいでもらうよう、飲食店にうちわを配ると発表した。飛沫を防ぐフェースシールドをヒントにした。
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「まん延防止等重点措置」の対象区域となった神戸、尼崎、西宮、芦屋の4市にある約1万6千店が対象で、県は今月15日ごろから各店20本程度、計32万本を配送する予定。
大阪府は、飲食店利用者に「マスク会食」を求めている。兵庫県では井戸敏三知事が9日の会見で「会食で会話が弾む時があるので、扇子でもハンカチでもいいので、口元に何かがあれば。対策の意識をもってもらいたい」と述べた。
ただ、9日に開かれた新型コロナ対策本部会議と対策協議会の委員からは「うちわなんかを使って会食するような段階ではない。会食自体を何とかして、感染者を減らしてほしい」と強い意見があったという。(井川朋宏)
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