伊丹市長選、投票者を988人多く数えるミス 市選管が投票率訂正
2021/04/12 19:05
投票数と開票数が合わず、数え直しをする伊丹市職員ら=12日午前0時すぎ、伊丹市荒牧4、大阪芸術大学短期大学部
11日にあった伊丹市長選で、同市選挙管理委員会は12日、4カ所の投票所で投票者数を計988人分多く数えるミスがあったと発表し、当初35・05%としていた投票率を34・45%に訂正した。
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市選管によると、今回から投票者数の報告は、各投票所の責任者が私用のスマートフォンを使って送信するシステムに変更。伊丹スポーツセンターの投票所で午後6時半~8時の間に訪れた投票者数(73人)を入力するところを、誤って1日分の投票者数(1055人)を報告したという。
他にも計3カ所で6人分の入力を誤っていた。各投票所の責任者は1人で、入力時にダブルチェックをするなどの規定はなかったという。
開票終盤になって投票数と一致せず、職員が最初から数え直すなどして判明。確定は予定から約1時間遅れの12日午前0時半となり、投票者数は午前1時半に修正された。
同市選管では今後、チェック体制の強化やシステムの見直しなどに務めるという。同日会見した木村克彦事務局長は「県知事選、衆院選に向けて検証したい」と謝罪した。(久保田麻依子)