「うちわ会食」やめて 配布やめるよう神戸市が県に申し入れ

2021/04/13 18:46

うちわ会食を呼び掛ける兵庫県の井戸敏三知事=9日午後、神戸市中央区、県庁

 兵庫県が新型コロナウイルス対策として、飲食店にうちわを配ると発表したことを受け、神戸市は13日、市内の飲食店にはうちわを配布しないよう県に申し入れた。市健康局は食事中にうちわを使うことについて「かえって感染の危険性を高める可能性がある」と批判している。 関連ニュース 過去最多、兵庫県内で新たに391人が感染 新型コロナ 13日 「いちいち着脱、現実的ではない」 兵庫県知事と神戸市長「マスク会食」に懐疑的 神戸で第4波が猛威「第3波より増え方が急激」 目立つ家庭内感染

 県は9日、会食時に口元をふさぐ「扇子・うちわ会食」を提唱。まん延防止等重点措置の対象区域である神戸、尼崎、西宮、芦屋の4市の飲食店にうちわ各20本程度を配ると発表した。
 これに対し、神戸市は食事中にうちわを使用することについて「どの程度、飛沫感染を防ぐ効果があるのか検証が不十分だ」と指摘。うちわを使って食事をすれば安全であるという誤ったメッセージを与えかねないとしている。
 その上で、食事中に会話をする際は1メートル以上の距離を取る▽斜めに座る。横に並ぶ場合は一つ席を空ける▽大声を出さない-ことを市民に呼び掛けている。(三島大一郎)

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