神戸のアサリに規制値超す貝毒 兵庫県、出荷自主規制を要請

2021/04/21 17:54

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 兵庫県は21日、神戸市須磨区の海岸で採ったアサリから規制値を超えるまひ性貝毒を検出した、と発表した。同市の漁業者にアサリの出荷自主規制を求めるとともに、県内の海岸で二枚貝を採って食べないよう呼び掛けた。同市内での出荷はないが、神戸・須磨海岸で24日にオープンする潮干狩り場は安全な他産地の貝と交換して営業する。 関連ニュース アサリの成育調査や干しダコ作り体験 小学生が海辺の学び発表 神戸で「なぎさシンポ」に2校登壇 アサリがザクザク、アナゴはニュルッ 神戸・兵庫運河の生態に児童ら歓声 8月は北海道・小樽で 水質改善が裏目に…神戸・兵庫運河で「ナルトビエイ」目撃相次ぐ 狙いは増えたアサリやカキ

 県内で規制値を超える貝毒の検出は今年初めて。県は今後、3週続けて規制値を下回るまで採取と出荷の自主規制を求める。
 貝毒は有毒プランクトンが原因で二枚貝だけに発生し、他の魚介には影響しない。加熱、冷凍しても毒性は弱まらず、食べると手足がしびれ、呼吸不全で死ぬこともある。(山路 進)

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