入院調整中の高齢女性、自宅で死亡 前日まで軽症 神戸

2021/04/22 20:40

神戸市役所=神戸市中央区

 神戸市は22日、新型コロナウイルスに感染し、入院調整のため自宅療養していた80歳以上の女性が死亡したと発表した。空き病床がなく、入院できなかったという。死因は不明。亡くなる前日は軽症だったとみられる。 関連ニュース 兵庫の重症病床使用率97%、受け入れ3病院「赤信号」 半数が人工呼吸器 「第4波」勢い衰えず 「まん延防止」15日経っても感染拡大 神戸など4市2倍以上 神戸市の高齢者ワクチン予約、ネットの不具合で大混乱

 女性は17日、感染者の親戚の濃厚接触者として検査を受け、陽性が判明。中等症で、呼吸が苦しいと訴えたため市保健所は入院が必要と判断したが、受け入れ先を確保できなかった。
 18日から保健師が訪問や電話で、血液中の酸素飽和度の数値や体調を聞き取って健康観察を実施。19、20日は軽症だったが、21日に自宅で死亡しているのが確認された。重い基礎疾患はなかったという。(初鹿野俊)
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