兵庫県、緊急事態宣言に基づく措置決定 県内全域が対象

2021/04/23 21:45

緊急事態宣言に基づく兵庫県内での感染防止の取り組みについて説明する井戸敏三知事=23日午後6時17分、神戸市中央区下山手通5、兵庫県庁(撮影・小林良多)

 兵庫県は23日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、緊急事態宣言に基づく措置の内容を決めた。県内全域が対象で、国の対処方針に沿い、居酒屋など酒類を提供する飲食店や大型商業施設などに休業を要請する。井戸敏三知事は医療の逼迫した状況を強調し、「感染につながる行動は控えてほしい」と呼び掛けた。 関連ニュース 過去最多感染の兵庫県 病床使用率は85・1%に 兵庫で過去最多567人感染 新型コロナ ヴィッセル神戸、ホーム3試合「無観客」の方針

 県内では23日、新たに過去最多となる567人の新型コロナ感染が確認された。3日連続で500人を超え、過去1週間の1日平均も476・4人と過去最多を更新。病床使用率は85・1%となり、重症病床の使用率も75・8%に達した。すぐに入院できない患者は1370人に上る。
 会議後に会見した井戸知事はこれまでの「まん延防止等重点措置」の効果が十分ではなかったとし、「人が集まる機会をできる限り少なくする。新たな感染者を抑え、医療の危機的状況に対応する」と述べた。
 県は、感染拡大が目立つ地域とそれ以外のエリアで措置の内容に差をつけることを検討していたが、西播磨や淡路地域でも感染者が増加した状況などを踏まえ、県内全域で同じ措置とした。(紺野大樹)
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