新型コロナ 西宮の介護老人保健施設でクラスター

2021/04/27 19:13

西宮市役所=西宮市六湛寺町

 兵庫県西宮市は27日、市立介護老人保健施設すこやかケア西宮(林田町)で、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。22日以降、入所者6人と職員2人の感染が確認された。いずれも軽症または無症状としている。 関連ニュース 津波で30人超犠牲の介護施設、元職員がデイサービス新設 福島 相次ぐクラスター 介護施設の高齢者、どう守る… 西宮で過去最多91人感染 保健所追い付かず「調査中」64人

 市によると、22日に90代以上の女性が発熱し、陽性と判明。24日に入所者と職員の計72人が検査を受けたところ、別の90代女性3人と80代の男女2人、40代職員の男女2人が陽性となった。
 施設では短期入所療養介護(ショートステイ)や通所リハビリステーション(デイケア)も行っているが、その利用者では感染が確認されていない。
 一方、市は27日、新型コロナの患者4人が24~26日に死去したと明らかにした。うち90代女性は、クラスターが発生していた市内の別の高齢者施設の入居者で、受け入れ先の病院が見つからず、施設内で待機していたところ、症状が悪化して亡くなった。感染者の死者は累計で62人となった。
 市が27日に公表した新規感染者は、すこやかケア西宮のクラスター関連6人を含め、10歳未満~90代以上の男女49人。うち児童1人が通う市立春風小学校は同日、この児童のクラスを臨時休業とした。
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