マイナカード交付率、兵庫は3位 人口比32・3%

2021/04/29 10:02

マイナンバーカード取得を呼び掛けるポスター=兵庫県庁

 政府が普及を目指すマイナンバーカードの人口に対する交付率について、兵庫県が32・3%(4月1日時点)と都道府県別で3位になったことが、県への取材で分かった。2020年度は4、5位で推移していた。県と各市町が連携し啓発に取り組んだことが奏功したとみられる。 関連ニュース 総務相、ファクトチェックに期待 宮城県知事選受け 総務省は「最後のとりで」 村上氏、涙で訴え退庁 【ふるさと納税で楽天提訴】「経済圏」維持へ猛反発 自治体は静観、総務省困惑

 総務省によると、県内の交付枚数は179万4500枚で、人口に対する交付率は宮崎県(38・1%)、奈良県(32・8%)に次ぐ。特別区、市別でも全国5位の三田市(44・0%)、同6位の養父市(43・5%)、同10位の洲本市(40・5%)などで高い。県の調べでは申請率も44・2%(3月末)で全国3位という。
 20年度、県内の交付率は月0・4~1・5ポイントずつ増えてきたが、3~4月は2・1ポイント上昇。カード所有者に最大5千円分のポイントを還元するマイナポイントが関係しているようだ。
 対象となるカードの申請期限が4月末に迫り、県はJR神戸線の14駅に取得を呼び掛けるポスターを掲示。県市町振興課の担当者は「市町窓口での頑張りが最も大きい」とする。
 県はさらなる普及に向け、1月には学識経験者や県、市町でつくる利活用促進協議会を設立。21年度、県立図書館などで図書館カードとの一体化を進めるほか、カードを使いオンライン申請ができる手続きを絞り込む。県担当者は「県民が利便性を実感できる取り組みを増やし、交付率5割を目指したい」という。(大島光貴)

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