性被害の相談、前年度比1・6倍で過去最多 兵庫県20年度534件 「強制わいせつ」4倍に急増

2021/05/07 11:20

ひょうご性被害ケアセンター「よりそい」のホームページ

 兵庫県は、警察には届けにくい性被害の相談に応じる、ひょうご性被害ケアセンター「よりそい」の2020年度実績をまとめた。相談件数は前年度比1・6倍の534件で、開設から4年間で最多になった。 関連ニュース 神戸新聞NEXT|携帯電話の着信「+675」 折り返し掛けちゃダメ 少年院や刑務所で通算10年「今度こそ」更生誓った甘い物好きの半グレ 「母」であることより「女」を優先するBさん シングルマザーが恋愛をしてはいけないわけではないけれど


 同センターでは被害から時間が経過した相談にも応じ、カウンセリングや訴訟、医療支援などの対応をしている。昨年8月にホームページを刷新し、メールでも相談を受け付け始めたことが件数の増加につながったのではないかという。
 被害別では「強制わいせつ」が294件で、前年度から約4倍に急増。「強制性交等」は60件減の104件だった。
 相談人数は前年度比66人増の185人。内訳は「本人」からが51%、「知人・友人」が32%、「父母」が14%だった。被害者の性別は女性が71%、男性が8%、公表を望まないなどの「不明」が21%だった。
 相談は木、日曜を除き、午前10時から午後4時まで受け付けている。同センターTEL078・367・7874
(古根川淳也)

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