聖火リレー「姫路城と篠山城跡に限定」 兵庫県が見通し 公道実施「極めて厳しい」
2021/05/07 21:53
神戸新聞NEXT
新型コロナウイルス緊急事態宣言が31日まで延長されたことを受け、23、24日に兵庫県を巡る予定だった東京五輪の聖火リレーについて井戸敏三知事は7日の記者会見で、「姫路城(姫路市)と篠山城跡(丹波篠山市)に会場を限定し、見学者も制限した上で開催する可能性が高くなっている」との見通しを示した。
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姫路城は23日、篠山城跡は24日のゴール地点で、祝賀行事「セレブレーション」が予定されていた。井戸知事はリレーに参加する予定だった各日90人ずつが各会場で200メートルずつ走る案を挙げたほか、関係者によると、聖火だけを引き継ぐ「トーチキス」を実施する代替案などでも最終調整しているという。10日にも正式決定し公表する見込み。
各会場での応援について井戸知事は「走者1人につき家族4人までといった制限を設けることになる」と説明した。
また井戸知事は、公道での聖火リレー開催や沿道での応援については、東京の大会組織委員会から緊急事態宣言下では控えるよう要請されているとして、極めて厳しいとの認識を示した。6日の記者会見で示した旧五国ごとに代替事業を開催する案についても、組織委員会が消極的だとして「交渉しているが厳しい状況」と言及した。(古根川淳也、斉藤絵美)
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