戦前の映画館発行プログラム4000点所蔵 神戸映画資料館

2021/05/11 19:00

神戸・新開地の「松竹座ニュース」。デザイン性に富み、英語版もある

 神戸映画資料館はフィルムのほか、戦前に映画館が発行していたプログラムも多数保管している。近藤和都・大東文化大講師が2014年から調査し、報告書「神戸映画資料館所蔵映画館プログラムのデジタル化・カタログ化」(国際日本文化研究センター発行)にまとめられた。

 調査開始時点で、同館は1920~40年代の関西を中心としたプログラムを約4千点所蔵。コレクターを通じ入手したものなどで、京阪神にチェーン展開していた松竹座関係の多くは故金森万象監督の旧蔵品だという。
 プログラムは通し番号を付けファイリングし、カタログには映画館名や上映期間などの情報を記載する。同館ではデジタルデータと画像ファイルによる検索が可能になり、今後の研究への活用が期待される。(田中真治)

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