104人が要請守らず不適切会食 県の職員・教員

2021/05/13 19:12

兵庫県庁=神戸市中央区下山手通5

 兵庫県は13日、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、県民に4人以下での会食を求めていた3~4月、職員と教員の計104人が要請を守らずに会食をしていたと発表した。会食が原因の感染者は確認されていないという。県は今後、処分の必要性を検討する。 関連ニュース 東播地域の飲食店でクラスター 従業員6人感染 職場の食事会で5人感染、クラスターに認定 兵庫・姫路 「いちいち着脱、現実的ではない」 兵庫県知事と神戸市長「マスク会食」に懐疑的

 調査対象期間は3月1日~4月24日の55日間。県は飲食店に時短営業を求め、会食では4人以下で座席を仕切るよう呼び掛けていた。4月下旬から全ての職員と教員ら計約1万9千人に要請の順守状況について聞き取り調査を進めてきた。
 県と県教育委員会によると、要請に反した会食は計16件。年度末の3月中下旬に主に開催され、1回当たりの最多人数は知事部局の12人が集まった送別会だった。県立学校では10人の送別会が最多。いずれもアクリル板などの仕切りなしで会食していた。
 井戸敏三知事は「感染防止対策の徹底と多人数の会食の自粛をお願いしている中で誠に遺憾。おわび申し上げる」とコメントを出した。(金 旻革)
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