兵庫県知事「緊急事態宣言の解除要請する状況にない」 再延長要請を示唆

2021/05/24 21:13

新型コロナウイルス緊急事態宣言のさらなる延長要請を示唆した兵庫県の井戸敏三知事=24日午後、兵庫県庁(撮影・大島光貴)

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言を巡り、兵庫県の井戸敏三知事は24日、定例会見で「(宣言)解除を国に要請する状況にない」と述べ、宣言の再延長要請は不可避との認識を示した。酒類提供店や大規模商業施設への休業要請を現状のまま継続すべきか否かについては、週内にも対策本部会議を開き方針を決定する。 関連ニュース クラスター発生施設の男女が死亡 入院希望したができず 職場にクラスター発生しても休めず 介護従事者の窮状「自己犠牲で成り立っている」 五輪「やめることすらできない状況」とJOC理事

 この日の県内の新規感染者数は100人を切る86人で、4月5日(87人)以来の水準まで減少した。ただ、重症病床の使用率が77・4%と高止まりが続き、井戸知事は「第3波で解除を要請した基準にほど遠い数字」と指摘した。
 飲食店に求めている酒類提供の自粛、大規模商業施設への土日の休業要請などの措置内容を巡っては「今後の取り扱いを専門家に評価してもらう必要がある」。県の方針を打ち出すに当たって大阪、京都府と協議する意向も示した。(金 旻革)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ