武井壮さん「五輪をやっても大丈夫と国民が思える状況になれば」 聖火リレーに参加
2021/05/24 21:42
トーチキス後にポーズを決める朝原宣治さん(左)と武井壮さん=24日午後、丹波篠山市北新町、篠山城跡三の丸広場(撮影・中西幸大)
兵庫県丹波篠山市で開かれた聖火リレーには、フィギュアスケート日本女子のエース紀平梨花さん(18)=西宮市出身=ら兵庫ゆかりの著名人ランナーも登場した。
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笑顔で20メートルを走り終えた紀平さんは「トーチは思ったよりも重かった。来年は私にとって初の五輪を経験できるかもしれない。短い距離だったけれど、気持ちを込めて走ることができた」と話した。
北京五輪陸上銀メダリストの朝原宣治さん(48)=神戸市出身=は「私を育ててくれた兵庫県が聖火ランナーに選んでくれて光栄。こういう形でも、開催されてよかった。選手は五輪を前提に全力で頑張っている。開催されるなら全力で応援したい」と思いやった。
神戸学院大出身のタレントで元陸上選手の武井壮さん(48)は「まだ100パーセント、安心して五輪を楽しめる状況ではないと思う。残り2カ月、感染対策をしっかりして、五輪をやっても大丈夫と国民が思える状況になれば」と話した。
元プロテニス選手の沢松奈生子さん(48)=西宮市出身=は「最後の最後まで悩み抜いて出した決断。一歩一歩大切に、との思いをかみしめながら走った」。五輪の開催方針について「子どもが楽しみにしている学校行事が中止になっており、ギャップに私自身の心がついていけない」と複雑な心境も吐露した。
一方、予定していたタレントの間寛平さん(71)は参加を見送った。理由は非公表という。(古根川淳也、井川朋宏)