酒類提供店への休業要請継続 大規模店の平日時短は午後8時まで 映画館は緩和 再延長で兵庫県

2021/05/28 21:26

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 兵庫県は28日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、緊急事態宣言再延長に伴う措置内容を決めた。酒類を提供する飲食店への休業要請を継続する一方、5月末まで大規模商業施設に求める平日午後7時までの営業時間短縮を午後8時までに延ばす。現在は土日休業と営業短縮を要請している映画館についても土日を含め午後9時まで営業を認め、規制を緩和する。 関連ニュース 【図表】5月31日までの休業要請、時短 新型コロナのインド変異株 兵庫で新たに7人感染 【詳報】兵庫県で新たに94人感染、10人死亡 サ高住でクラスター発生

 県内ではこの日、新たに94人の新型コロナ感染を確認。金曜日では3月19日(61人)以来、100人を切ったが、病床使用率は59・3%、重症病床の使用率は71・3%となっている。
 大型商業施設を巡り、県は政府方針より厳しい午後7時閉店の独自基準を設けてきたが、今回は大阪や京都府と足並みをそろえる。
 土日の休業要請は続けるが、映画館は利用者の感染が確認されていないため、時短営業に切り替える。
 井戸敏三知事は会議後の会見で「宣言の効果は出ているが、病床逼迫の危機はなくなっていない。感染のリバウンドを防ぐための協力を県民にお願いしたい」と訴えた。(金 旻革)
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 新型コロナウイルスの緊急事態宣言の延長を受け兵庫県教育委員会は28日、県立学校や各市町教委に通知している学校の部活動の制限を、6月20日まで継続すると決めた。現状と同様、平日は週4日間、1日2時間以内とし、土日曜は原則休止する。また県内全市町の小中学校などで昨年度3回実施した、児童生徒の心のケアに関するアンケートを、本年度も2回実施すると発表した。
 心のケアのアンケートは昨年7月と同9~10月、今年1~2月に計3回、県内の小中高校と特別支援学校166校で約4万人を対象に実施。新型コロナ禍での感情の起伏や生活リズム、ゲーム時間などを尋ねた。長期休校を経て学校が再開しても、ストレスを抱えた子どもの割合が改善していない実態などが明らかになった。
 本年度のアンケートは、対象を県内全41市町の小学6年と中学3年の各1クラスに絞る。1回目は既に今月、各校に送付。2回目は11月に実施する。(古根川淳也)

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