尼崎銃撃事件 裁判員裁判の除外、神戸地検が請求 危害が及ぶ恐れ

2021/06/03 05:30

神戸地方検察庁=神戸市中央区橘通1

 兵庫県尼崎市で昨年11月、特定抗争指定暴力団神戸山口組系組長らを銃撃したとして、殺人未遂などの罪で起訴された特定抗争指定暴力団山口組系組員2人の公判について、神戸地検は2日、裁判員裁判の対象から外すよう神戸地裁に請求した。 関連ニュース 山一抗争時の“ヒットマン”逮捕 銃6丁所持容疑 「おのを振り上げ駆け寄ってきたので発砲した」交番襲撃された警官 観賞用の銃改造し発射可能に コレクターか、自宅から20丁押収

 2人は藤村卓也被告(52)と加藤伸治被告(54)。起訴状によると、昨年11月3日午前11時半すぎ、尼崎市稲葉元町2で、共謀し拳銃で弾丸計3発を命中させ、神戸山口組系組長の太ももと組員の左手にそれぞれ重傷を負わせたとされる。
 裁判員法は、裁判員やその家族に危害が及ぶ恐れがある場合、公判を裁判官のみの合議体で行うと規定。地検は、暴力団同士の抗争事件のため、除外を請求したとみられる。
 山口組と神戸山口組との抗争では、2019年4月に神戸市中央区であった殺人未遂事件や、同年11月に尼崎市であった射殺事件が裁判員裁判の対象外になった。

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