定席寄席に高座が帰ってくる 神戸・新開地「喜楽館」再開へ 「笑いで元気を届けたい」

2021/06/04 13:40

44日ぶりの昼席再開を待つ神戸新開地・喜楽館=神戸市兵庫区新開地2

 新型コロナウイルス禍を受け、4月25日から休演している上方落語の定席「神戸新開地・喜楽館」(神戸市兵庫区)が7日、44日ぶりに昼席を再開する。7月に3周年を控えるが、昨年に続いて今年も相次ぎ休演を余儀なくされ、大きな痛手を受けた。待ちわびた高座再開に、関係者は「感染防止に配慮しながら、笑いで皆さんに元気を届けたい」と話す。(金井恒幸) 関連ニュース 甲南医療センター過労自殺 遺族が会見「医師を守れない病院に患者を守れるのか」 「数学・理科甲子園ジュニア」須磨学園中が優勝 準優勝は明石市立大久保中 神戸市消費者物価指数、7月は3.3%上昇 生鮮食品を除く、食関連の幅広い値上がり続く

 喜楽館は2018年に開館し、1年目は収容定員の約6割の観客を集め、新しい定席創設を神戸市民に浸透させた。2年目以降、さらに集客を伸ばそうとした矢先に新型コロナ禍が直撃。昨年3月から4カ月間休演し、客足は低迷した。
 それでも昨年は、最初の緊急事態宣言解除後の7月に、上方落語界の重鎮で名誉館長の桂文枝さんらが高座を務める記念公演をスタート。財政難を乗り切るための寄付制度も創設するなど、挽回策を打ってきた。
 今年のゴールデンウイーク期間中の5月1日からは、文枝さんや上方落語協会会長の笑福亭仁智さんら豪華メンバーを招いた公演を予定し、チケットの売れ行きも好調だったという。さらに5月中旬には鉄道好きの噺(はなし)家が集う「鉄道ウイーク」も企画し、客足回復を目指していたが、緊急事態宣言発令でやむなく中止や延期となった。
 落語は重症化しやすい中高年のファンが多い。6月1日からほかの劇場が次々と再開する中で、喜楽館では再開日程を慎重に検討。観客数は昨年7月から定数(212席)の半数以下に抑えており、今回もしばらくは96席とする。
 感染防止策を徹底した上で「コロナ禍だからこそ、安心して笑ってもらいたい」と話すのは、喜楽館の館長補佐を務める落語家の桂三ノ助さん(50)。「待ちに待った再開。高座を通して地域を一層盛り上げたい」と意気込む。
 同館マネジャーの山本憲吾さん(62)も「多くのお客さまから、『早く再開してほしい』と待ち望む声が寄せられていた。再開できて良かった」と、ひとまず胸をなで下ろす。
 14~20日はプロ野球好きの噺(はなし)家がそろう「プロ野球応援ウイーク」などを企画している。7月5~11日には3周年記念の特別公演を予定しており、最終日の同11日には、桂文枝さんが口上を述べ、トリを務める予定。喜楽館TEL078・335・7088

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