兵庫の病床使用率、5割未満に改善 重症病床もピークの8割台から5割台に
2021/06/06 21:00
神戸新聞NEXT
兵庫県などで新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発令されてから、2回の延長を経て6日で6週間。政府の分科会による感染状況の指標は、4月25日の発令時、全7項目がステージ4(爆発的感染拡大)だったが、5日時点で2項目に減った。宣言の期間は20日まで。県感染症対策課は「さらに重症病床の使用率が下がり、患者の減少傾向が続けば。もうしばらく我慢が必要」としている。
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全入院患者の病床使用率は今月2日、3月23日以来71日ぶりに5割を下回り、ステージ3(感染急増)に下がった。重症者用病床の使用率はステージ4だが、8割を超えたピーク時から5割台まで下がった。入院できている患者の割合を示す「入院率」は、1カ月前は7人に1人程度だったが、今月1日に4割を超え、ステージ3を脱した。
1週間の検査陽性率は今月に入って5%未満に、1週間の人口10万人当たりの新規感染者は先月30日以降15人未満になり、いずれもステージ3を脱した。一方で、感染経路不明の割合は50%前後が続き、今月3日以降はステージ4となる5割をわずかに超えている。
県は2月末までの前回の緊急事態宣言で、解除要請の基準について、①1週間の人口10万人当たり新規感染者10人以下②重症用病床使用率50%未満-がいずれも1週間続くこととした。今月5日時点で①は10・4人、②は56・6%。
前回解除後はすぐに感染が再拡大。井戸敏三知事は5月末の会見で「宣言を解除しても、リバウンド阻止のため、全く自由にゼロになるということは考えられない」と述べた。(井川朋宏)
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