神戸市、三宮再開発で国に支援訴え 国予算に対し提案まとめる
2021/06/15 05:30
神戸市役所=神戸市中央区
神戸市は、国の2022年度予算に対する提案・要望計94項目をまとめた。新型コロナウイルス対策に加えて、デジタル技術で業務を変革するデジタルトランスフォーメーション(DX)、三宮再開発、子育て・教育環境を充実させるための財政支援などを盛り込んだ。
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94項目のうち新規は10項目。コロナ対策関連では、ワクチンの安定供給や事業費の全額国庫負担を求めた。このほか、DXに関連して自治体情報システムの標準化に向けた情報提供▽スタートアップ(新興企業)に投資する官民ファンドへの積極出資▽家族を介助する18歳未満の子ども「ヤングケアラー」やひとり親家庭の子どもらへの支援策に対する財政措置-なども挙げた。
継続項目としては、コロナ対応で幅広い用途に充てられる「地方創生臨時交付金」の増額、都道府県のみに渡る「緊急包括支援交付金」の政令市への直接支給を重ねて提言。阪神高速湾岸線西伸部などの広域幹線道路ネットワークの機能強化▽三宮の地下街「さんちか」再整備▽小中学生に1人1台のデジタル端末を配備する「GIGAスクール構想」-などを着実に推進するため、財政面のサポートも訴える。
また、市独自で18歳以下まで入院費を無料とする制度改善に絡み、全国一律の制度創設を提案する。
市会常任委員会への報告を経て、関係省庁に提出する。(初鹿野俊)