復帰後にお手柄続き 警察犬クレバ号が不明男性発見に貢献
2021/06/16 11:30
高齢男性の捜索に貢献し、署長感謝状を受けたクレバ号=神戸市西区糀台5
行方不明者の早期発見に貢献したとして、神戸西署は16日、兵庫県警鑑識課の警察犬「クレバ号」(2歳、雄)に署長感謝状を贈った。クレバ号は昨年10月、捜索現場の山中で一時逃走し、訓練を経て今年2月に現場復帰。その後、署長感謝状をもらうのは3度目という。
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クレバ号は体長約120センチ、体高約70センチのシェパード。昨年10月25日、兵庫県福崎町の山中で行方不明者を捜索中、鑑識課員が持っていたリード(引き綱)を振り切って逃げた。
2日後、逃走地点近くの木に、リードが絡まって動けなくなった状態で見つかり、無事保護された。
神戸西署によると、クレバ号は6月7日午前、家族から行方不明者届が出されていた神戸市西区の70代男性を発見。男性が使っていたタオルのにおいを頼りに男性の自宅から約2キロ捜索し、約40分で見つけ出したという。
同署の仁科年正署長はドッグフードなどを贈呈し、「行方不明の高齢者は早期発見しないと命に関わる。署員一同感謝している」とねぎらった。クレバ号はうれしそうに犬用の骨ガムにかぶりついていた。(名倉あかり)