人工呼吸器の生徒重体 三木市教委が外部調査委設置

2021/06/22 21:14

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 兵庫県三木市の市立三木特別支援学校で昨年12月、人工呼吸器を装着した女子生徒(15)が呼吸停止に陥り、意識不明の重体となった問題で、市教育委員会は22日、第三者による事故調査委員会を設置すると発表した。弁護士、医師、大学教授らで構成し、年内に調査結果を報告する方針。 関連ニュース 台風7号兵庫を縦断、21人重軽傷 13市町34万人に避難情報 県、被害相次いだ香美町に災害救助法を適用 JR西、16日の始発から運転再開 福知山線や播但線など一部区間は昼~夕方に 「曽祖父の戦争知りたい」神戸の高校生 祖母の記憶継承、平和願う気持ち新たに

 昨年12月11日、学校看護員が肺や気管の痰排出を補助する「カフアシスト」を施すため、当時中学3年の女子生徒の体を持ち上げた後、容体が急変。病院に搬送されたが、意識は回復せず、女子生徒の代理人弁護士は「脳死に近い状態」と説明する。
 事故後、市教委は調査を進めたが、「原因の断定が困難」とし、事故調査委設置を決めた。市教委が7月までにまとめる基礎調査報告書を参考に、外部委員が8月ごろから調査を始める。大北由美教育長は「(第三者に)調査をしてもらい、原因を究明するとともに再発防止につなげたい」と話した。(篠原拓真)

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