宝塚の宙組公演ミュージカル「シャーロック・ホームズ」開幕
2021/06/26 17:55
宙組トップの真風涼帆(右)と娘役トップとなった潤花=宝塚市栄町1、宝塚大劇場(撮影・長嶺麻子)
宝塚歌劇団宙組公演ミュージカル「シャーロック・ホームズ」が26日、宝塚大劇場(宝塚市)で開幕した。世界中でドラマ、映画化されてきた名作を、宝塚のスターたちがミュージカルで描きだす。新トップコンビ、真風涼帆、潤花による主人公ホームズと、オペラ歌手を装う謎の女性、アイリーンの演技も見所だ。
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19世紀末のロンドン。新聞に予告して4人を殺害した「切り裂きジャック」が街を脅かす。ホームズは相棒のワトスン(桜木みなと)と協力して犯人を追う。人並み外れた洞察力と観察力を駆使して事件を分析するうち、謎の女、アイリーンと出会う。事件は、学者ジェームズ・モリアーティ(芹香斗亜)が操る組織犯罪によるものだと気付くが…。
フィクションながら、随所に史実を織り交ぜ、第1次世界大戦前のヨーロッパ情勢を思わせるスケールの大きい物語に仕上げている。
ホームズといえば英国トラッドが定番。舞台でもダブルのスーツ、ケープ付きコートと多彩なファッションが目を引く。
後半のレビュー「スペクタキュラー『デリシュー』」は、一転、パリが舞台。“スイーツ”をテーマにしたショーで、こちらも華やかな衣裳が舞台を彩る。前半のミュージカルと合わせ、宝塚らしい豪華なファッションを見比べるのも面白い。
8月2日まで。
(津谷治英)