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表現の不自由展かんさいの開幕直前、展示作品の隣で実行委員が会見した=16日午前、大阪市中央区北浜東3、大阪府立労働センター「エル・おおさか」
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表現の不自由展かんさいの開幕直前、展示作品の隣で実行委員が会見した=16日午前、大阪市中央区北浜東3、大阪府立労働センター「エル・おおさか」
過去の展覧会で作品の展示を拒まれた経緯を詳細に記し、新たな表現に仕上げた作品も並ぶ=16日午後、大阪市中央区北浜東3、大阪府立労働センター「エル・おおさか」
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過去の展覧会で作品の展示を拒まれた経緯を詳細に記し、新たな表現に仕上げた作品も並ぶ=16日午後、大阪市中央区北浜東3、大阪府立労働センター「エル・おおさか」
表現の不自由展かんさいの会場周辺では警察官らが警戒した=16日午後、大阪市中央区北浜東3
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表現の不自由展かんさいの会場周辺では警察官らが警戒した=16日午後、大阪市中央区北浜東3
天皇制や従軍慰安婦問題などを扱った展示作品が並ぶ会場=16日午後、大阪市中央区北浜東3、大阪府立労働センター「エル・おおさか」
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天皇制や従軍慰安婦問題などを扱った展示作品が並ぶ会場=16日午後、大阪市中央区北浜東3、大阪府立労働センター「エル・おおさか」

 一時は開催が危ぶまれた展覧会「表現の不自由展かんさい 消されたものたち」が16日午前、大阪市中央区北浜東3の大阪府立労働センター「エル・おおさか」で開幕した。会場周辺では、中止を求める反対派が街宣車などから声を張り上げ、大阪府警が警戒。展示を見た人々からは「表現の自由」を守る立場で開催を評価する意見が目立った。

 原発事故や天皇制、従軍慰安婦、沖縄駐留米軍の問題を扱い、過去に公共施設での展示が認められなかったり、検閲されたりした作品など約30点が並ぶ。13組の作家らによる写真や映像、絵画、インスタレーションなどで、表現を“不自由に”されたいきさつを伝え、それに対する行政側の対応も説明している。

 開幕直前の会見で、実行委員の一人は、会場利用を認めた大阪地裁や大阪高裁の判断などに触れ「日本の民主主義は守られた」と評価。「見ていい芸術、見てよくない芸術が勝手に分けられてもいいのか。違う考えや意見をつぶすんじゃなくて、まず見に行こうよ。議論しようよ。このような展覧会が、安全に開催できる社会をつくるのが為政者の責任だ」と訴えた。16日午後には最高裁も会場利用を認める決定をした。

 実行委員会側は妨害を防ぐため弁護士らを常駐させ、新型コロナウイルス対策で1時間ごとに50人までの入場制限をする。会場側は入り口付近で金属探知機による手荷物確認を実施した。

 午前9時から配る入場整理券を求めて長い行列ができ、午後1時台で初日の定員500人に至った。午前8時ごろから列に並んだ東京の女子大学生(20)は、ゼミで「表現の自由」を学ぶ。東京展が延期になり「学ぶ権利が害されて憤っていた。実際に見て、判断したかった。ゼミの仲間と語り合いたい」と語った。

 堺市の女子高校生(17)は「いろんな困難があったのに、展示を実現しようとした人たちを尊敬する」。京都府八幡市の男性(72)は「権力者が隠したい事柄に斬り込んでいる表現。作家たちは勇気がある」とたたえた。

 2015年の「表現の不自由展」から始まり、19年に抗議を受けて一時中止となった国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」での展覧会が続き、そして今回も、開催までに紆余曲折があった。

 15年から一連の企画に関わるフリー編集者の岡本有佳さん(58)も来場し「表現者による表現の自由だけでなく、観客が見て感じて考える自由も重要な権利。双方が情報や感情を交流できてこそ『表現の自由』が保障される」と強調。「交流の場をつくることが、この展覧会の使命。開催できた意義は大きい。作品と対話し、観客同士で話し合ってほしい」と期待した。

 18日まで。午前10時~午後8時(18日は午後4時まで)。各日とも午前9時から入場整理券配布を予定。入場料千円、学生と障害者は無料。最新情報はフェイスブックなどで発信している。実行委員会TEL080・9200・9357

(小林伸哉)

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