そっと手渡される生理用ナプキン トイレにあるカード提示で 明石市

2021/07/05 13:00

無償配布される生理用ナプキン。簡単な意思表示で女性職員から手渡される=明石市東仲ノ町、あかし男女共同参画センター

 「ひとりで悩んでいませんか」とのメッセージが入った名刺大の紙。女性用トイレなどにあるこのカードを持ち出し、兵庫県明石市の所定の窓口で提示すれば、1カ月分を見込んだ生理用ナプキンがそっと手渡される。 関連ニュース 生理用品を生活困窮者に配布へ 公共トイレに置くことも検討 明石市 「生理の貧困」支援は255カ所 学校でナプキン無償配布 三田市がコロナで生活困窮者に生理用品を無料配布

 生理用品を買う経済的余裕のない「生理の貧困」は、新型コロナウイルス禍で浮き彫りになった。同市が4月、全国に先駆けて始めた生理用ナプキンの無償提供は、県内の自治体にも広がっている。
 窓口の一つ、あかし男女共同参画センターには、6月末までに延べ149人が訪れた。市内在住や在勤、在学の人たちが対象で、利用者の年代はさまざまという。
 ナプキンと一緒に、生活再建やドメスティックバイオレンス(DV)相談を案内する紙も添えられる。支援の必要な人の手に届くことを祈って。(長嶺麻子)
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