クジラの死骸が神戸沖を漂流 全長7メートル、船舶に注意呼び掛け
2021/07/09 21:25
海上を漂流するクジラの死骸=9日午前、神戸市須磨区沖(神戸海上保安部提供)
9日午前9時ごろ、神戸市垂水区の南約10キロに位置する須磨沖合で、クジラの死骸が浮かんでいるのを、神戸海上保安部の巡視艇が見つけた。約4時間後の午後1時半には約7キロ東に当たる神戸灯台(兵庫区)の南約10キロ付近に漂流しているのを確認。同部は、周辺を航行する船舶に注意を呼びかけている。
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同部によると、8日午前にも淡路島東側の淡路市津名沖でクジラの死骸が目撃されており、その後、北に流れてきたとみている。クジラは全長約7メートル。目立った外傷や接触事故などの通報はないという。
一般財団法人「日本鯨類研究所」(東京)によると、場所や体長からヒゲクジラやマッコウクジラの仲間の可能性があり、「生息する四国沖、太平洋沖から何らかの理由で流れ着いたのではないか」とみている。
同部は今後も死骸の漂流位置を確認し、海上保安庁のホームページ「海の安全情報」などで知らせていく予定という。(斎藤 誉)