兵庫県知事選の開票トラブル 市選管が異例の処理
2021/07/19 11:50
開票トラブルを受け、票を数え直す市職員ら=18日午後11時47分、西宮市中央体育館
18日にあった兵庫県知事選の開票作業で、西宮市選挙管理委員会が集計した票数が、投票者数より18票多くなるトラブルがあった。票を数え直したが原因は特定できず、市選管は「持ち帰り・その他」をマイナス18票とする異例の処理で帳尻を合わせた。これにより、知事選全体の確定時間は19日午前2時半までずれ込んだ。
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市選管が18日夜に発表した投票者数は16万8219人。実際に数えると16万8237票あった。
市選管は午後11時半ごろから100票ごとの束を数え直すなどしたが誤りは見つからず、県選管に対応を相談。投票者数より実際の票が少なければ、得票数を有効とした上で「持ち帰り」や「不受理」として扱うことが多いが、逆に持ち帰りをマイナスとして計算上の数字を合わせた。確定は19日午前1時56分で、予定より約2時間遅れた。
加古川市の開票所でも、票数が投票用紙を交付した投票者数より1票多かった。同市選管は、他の市町で交付された投票用紙が持ち込まれ、2票投じた者がいる可能性があるとしている。(山岸洋介、斉藤正志)
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