政治活動ビラ、法に抵触 兵庫県知事選 斎藤氏支援の確認団体

2021/07/23 05:30

兵庫県庁=神戸市中央区下山手通5

 今月の兵庫県知事選の選挙運動期間中、初当選した斎藤元彦氏(43)を支援する確認団体が発行した政治活動用ビラに、認められていない候補者個人の氏名が類推できる記述があったとして、県選挙管理委員会が公職選挙法に抵触する旨をこの団体に伝えていたことが分かった。 関連ニュース 維新から推薦の斎藤氏は… 大阪の言いなりになりませんか?〈「あれ」聞いてーな!知事選・候補者編〉 兵庫県知事選で斎藤氏「支持」は1市長のみ 県内首長「維新流」行革を警戒 保守分裂の兵庫知事選 神戸市長は沈黙 前回は現職支持、今回は全候補と距離

 公選法は、公平性を保つため、候補者の陣営が発行する選挙運動用ビラの枚数を制限している。これに対し、確認団体が発行する政治活動用ビラに枚数制限はないが、県選管によると、候補者の氏名や氏名を類推する文言は掲載できない。
 団体は「ひょうごを前に進める会」で、ビラで名前を記さずに、斎藤氏の年齢や生い立ちを紹介し、公約の一部を記載した。公選法に触れるのは、記されたウェブサイトのURLに含まれていた「saito‐motohiko」の記述。併せて掲載したQRコードも、スマートフォンなどで読み込むと同じURLが表示される仕組みだった。
 県選管によると、同会は指摘を受けた後は、該当する記述とQRコードを黒塗りにし、新たに発行したビラでは削除したという。(大橋凜太郎)

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