兵庫県がまん延防止措置を国に要請 8月から姫路と東播磨で1時間時短繰り上げ
2021/07/28 22:00
兵庫県内の感染状況について会見で説明する井戸敏三知事=28日午後、兵庫県庁
兵庫県は28日、新型コロナウイルスの新規感染者急増を受け、同日付でまん延防止等重点措置を国に要請した。また、飲食店などへの営業時間、酒類提供時間の短縮要請を8月22日まで延長し、姫路市と東播磨地域2市2町は1時間繰り上げる。神戸、明石、姫路市、阪神地域、東播磨地域の計15市町での営業は午後8時半まで、酒類提供は同7時半までとなる。
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県の新規感染者確認は27日に260人、28日に254人と、2日連続で250人を超えた。直近1週間の人口10万人当たりでは18・4人で、感染状況を示す指標の「ステージ3」(感染急増)の水準に入るなど、感染拡大の局面にある。
こうした状況を受けて県は28日に対策本部会議と医療関係者らによる協議会を合同開催。まん延防止措置の要請、井戸敏三知事が任期満了で退いた8月1日以降も同措置が適用されるまで現状の対策を延長することを決めた。現状の対策には、最近の感染状況を踏まえて姫路市と東播磨地域を加えた。
まん延防止措置の要請理由について、井戸知事は「危機的事態が迫っている認識を県民に持ってもらうため、県としてアクションが必要。兵庫の病床は逼迫まで達していないが、事態は一気に高まる」と説明。第4波と比べて若い世代の感染が増えているデータを示し、「より強く注意喚起したい」と訴えた。
8月1日には斎藤元彦新知事が就任するが、「感染対策において空白を招かないよう、私の責任で1日以降の取り扱いを決めた」とした。(上杉順子)