兵庫で4度目の緊急事態宣言 担当者「若い人の過ごし方次第で患者数が増える危機感」
2021/08/19 22:32
新型コロナウイルス対応について指示した新県政推進室の会合後、記者団の取材に応じる斎藤元彦知事=19日午後、兵庫県庁
兵庫県は20日、新型コロナウイルス緊急事態宣言の対象地域に追加された。4度目となり、県は県内全域で飲食店などに午後8時閉店を求め、酒類やカラオケを提供する店には休業を要請。また客が会話する際にマスク着用を徹底し、応じない場合は退店させるよう店に要請する。県内では19日、新型コロナ新規感染者が1078人判明し、2日続けて千人を超える中、少しでも歯止めをかけられるよう規制を強める。
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期間は9月12日までの24日間。国の方針に沿って、混雑した場所などへの外出半減や百貨店など大型商業施設への入場制限も要請する。企業には在宅勤務(テレワーク)を通じ、出勤者の7割削減を求める。
県内の新規感染者数は18日に1088人が確認され、初めて千人を超えた。直近1週間(13~19日)では1日平均749・1人と過去最多を更新した。
病床使用率は62・8%、宿泊療養施設は56%でいずれも5割超が続く。自宅療養者は19日時点で過去最多の2488人に上る。県は今後、保健所の人員増や自宅療養者対策の強化、宿泊療養施設や病床数の拡大も進める。
新規感染者数の3分の2を30代以下が占める。県感染症対策課は「若い人の過ごし方によっては患者数が増える危機感はあるが、行動の仕方次第で感染拡大は防げる。協力をお願いしたい」と呼び掛ける。
また、斎藤元彦知事は19日、知事直轄組織、新県政推進室の会合で情報共有を柱に市町との連携強化を指示。9月に2学期が始まる県立学校について、当面はオンラインに頼らず、感染対策を徹底しながら通常通りの対面授業を続ける方針を確認した。(大島光貴)
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