感染経路や濃厚接触者の調査をクラスター起きやすい場に限定へ 兵庫県知事

2021/09/01 21:13

斎藤元彦知事

 兵庫県の斎藤元彦知事は1日、新型コロナウイルスの感染拡大で保健所業務が逼迫しているとして、感染経路や濃厚接触者を調べる「積極的疫学調査」の対象を、学校などクラスター(感染者集団)が起きやすい場に絞る方針を示した。近く詳細な内容を発表する。 関連ニュース 2高校でクラスター、マスク未着用で部活動か 兵庫県 ワクチン「今は打たない」「まだ見送る予定」ママたちが選択する理由 接種をめぐるリアル体験談 やめてっ!「消せるボールペン」 ワクチン予診票の記入で使用する人続出 見分けつかず、訂正作業が重荷に

 この日、県立こども病院(神戸市中央区)を視察した後、取材に明らかにした。
 県の保健所(健康福祉事務所)は新規感染者の疫学調査を担うが、斎藤知事によると「第5波」の感染急増で作業量が膨大になり、「感染者の容体確認などに遅れが出ている」という。
 患者の健康観察や入院調整を滞らせないよう体制を強化するため、調査の在り方を検討。今後、対象を学校をはじめ、感染リスクが高い同居の家族や社会福祉施設などに絞り、ほかの事業所などには自力で調査を実施してもらう仕組みをつくるという。(金 旻革)

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