兵庫県内の免許返納は増加傾向 東京・池袋暴走事後 昨年は65歳以上が95%

2021/09/02 21:12

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 兵庫県内では、東京・池袋の暴走事故が起きた2019年に、運転免許を返納した人が2万9521人に上った。翌20年は2万4445人が返納し、うち65歳以上の高齢者は2万3306人と全体の95・3%を占めた。 関連ニュース 池袋暴走、90歳被告に禁錮5年 踏み間違え認定、東京地裁 遺族「事故後、一番絶望した」 池袋暴走、記者会見で涙拭う 元院長に禁錮7年求刑 母子死亡、池袋暴走事故

 兵庫県警によると、20年に県内で発生した人身事故のうち、過失の最も重い「第1当事者」が運転免許を必要とする車両の運転手だった事故は1万5329件。このうち65歳以上の高齢者が第1当事者だったのは3589件。全体に占める割合は23・4%だった。
 人身事故の件数は年々減少する一方で、高齢ドライバーによる事故が全ての事故に占める割合は増加。16年には全体の20%に達し、増加傾向をたどっている。
 それに合わせるように免許返納者数も増え、20年までの5年間でみると、16年の返納者は年間1万8012人だったが、17年に2万人を超えた。池袋の暴走事故が起きた19年の2万9521人は前年に比べて8495人も増えた。(谷川直生)

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