国内で認められていない「交差接種」を60代女性が勝手に実施 アストラ→ファイザー、1回目は豪州

2021/09/14 18:59

新型コロナウイルスのワクチン接種=神戸市中央区港島南町2、市立医療センター中央市民病院(資料写真)

 兵庫県西宮市は14日、市内在住の60代女性が異なる組み合わせの新型コロナウイルスワクチンを1回ずつ接種していたと明らかにした。 関連ニュース ワクチン「打たぬ選択ない」免疫学の第一人者、慎重姿勢を一転 データで安全確信 ワクチン「今は打たない」「まだ見送る予定」ママたちが選択する理由 接種をめぐるリアル体験談 30代の高齢者施設で働く女性が4回接種 優先接種後「接種券が届いたので、受けなければと思った」

 女性は6月12日にオーストラリアでアストラゼネカ社製を1回接種し、9月8日に2回目として、市内の医療機関でファイザー社製の接種を受けた。「海外での接種とは別に日本でも打つ必要があると思った」と話しているという。
 1回目と2回目で違うメーカーのワクチンを打つ「交差接種」は国内で現在認められておらず、全国知事会は政府に対し、科学的知見に基づいた国の方針を早期に示すよう要望している。市は「現時点では、十分な医学的知見がない。適切な接種に協力してほしい」と呼び掛けている。(山岸洋介)
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