「車のローン返済に」商工会職員が400万円着服

2021/09/15 19:10

職員が現金を着服していた稲美町商工会の看板=稲美町国岡1

 兵庫県稲美町商工会に勤務する30代の男性職員が会員から預かった現金約400万円を着服し、5月に懲戒解雇の処分を受けていたことが、同商工会への取材で分かった。 関連ニュース 横領しキャバクラやガールズバーに 県職員、指摘され帰宅し行方不明に 歯科医師会で9900万着服 元会計の男性歯科医「生活費やギャンブルに」 組合費1400万着服 「介護疲れ」ではなく…実は「アイドル追っかけ」

 男性職員は昨年5月ごろから1年にわたり、複数の口座から現金を引き出していたといい、周囲の目を盗み、書類や伝票に、自ら上司らの印鑑を押していたこともあったという。
 同商工会によると、男性職員は県商工会連合会が2015年に採用。19年に稲美町商工会に配属された。21年5月、会員の部会費に支払いの不備があり、通帳を確認すると複数回、引き出された形跡があった。男性職員を問い詰めたところ、着服を認め、「車のローンの返済に使った」などと話した。既に全額返済され、刑事告訴はしないという。
 同商工会の安福均事務局長(56)は「会員にはご迷惑を掛けて申し訳ない。通帳の管理体制を徹底し、信頼回復に努めたい」としている。

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