元タカラジェンヌの梓晴輝さん「ダリア活用し故郷盛り上げ」 神戸で講演
2021/09/16 18:37
自身の経験や現在の事業について語る梓晴輝さん=神戸市中央区雲井通7、ミント神戸
六甲山の魅力を伝える六甲山大学「ミントサロン」が15日夜、神戸市中央区の商業施設「ミント神戸」で開かれた。今回はテーマを広げ、元タカラジェンヌで現在はダリア農家の梓晴輝さん(36)=兵庫県宝塚市=が、自身の生い立ちや農家の経験などを語った。
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神戸新聞社などでつくる六甲山大学実行委員会の主催。講師の梓さんは宝塚市内のダリア農家で生まれ育った。中学校に入った頃から宝塚歌劇団に憧れを持つようになり、「夢のため、高校の体育祭で日傘を常備して日焼けを避ける徹底ぶりだった」と振り返った。
2回目の受験で宝塚音楽学校に合格。その後、同劇団で「エリザベート」や「ベルサイユのばら」など数々の名作の舞台に立ったが、家族の病気をきっかけに2010年に退団した。
メークの勉強のため、東京へ。「実家から送られてくる旬の野菜や米などを受け取るうち、『故郷のために何かできないか』と思うようになった」と梓さん。
結婚を機に宝塚に帰ると、故郷は少子高齢化に直面していた。「故郷を盛り上げるべく、特産品ダリアを活用した洗顔料や、ハーブティーなどの販売事業、PR活動を始めた」という。
体験談を基に梓さんは「周囲への感謝、自分のエピソードや思いを伝えて仲間を見つけることが大切」と強調した。(斎藤 誉)