30年仲良かった上司に無言電話251回、きっかけは手作り昼食? 市職員を処分
2021/09/29 21:28
神戸市役所=神戸市中央区
神戸市は29日、上司の男性に無言電話を251回かける嫌がらせをしたとして、環境局の男性職員(55)を停職3カ月の懲戒処分にした。市によると、2人は30年来の付き合いで仲が良く、上司が職場で食事を振る舞うほど。その食事をきっかけに、関係がこじれた可能性があるという。
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市によると、男性職員は昨年11月~今年1月、上司の携帯電話に非通知設定で無言電話を繰り返した。上司が電話を取ったのは251回だったが、兵庫県警長田署の調べでは約千回かけたとされる。上司は体調を崩した。
被害届を受けた同署は、捜査で発信元を男性職員と特定し、5月に傷害容疑で逮捕した。繰り返しの無言電話が県迷惑防止条例違反の罪に当たるとして略式起訴され、神戸簡裁で6月に罰金30万円の略式命令を受けた。
両者が同じ職場になったのは最近だが、市の聞き取りに対し、2人は互いについて「30年近く前から仲がいい」と口をそろえる。上司は勤務開始前、職場で昼食用のスープやうどんなどを調理することがあり、男性職員の分も度々用意していた。
無言電話の理由について、男性職員は「(上司に)急に無視されるようになり、腹が立ってやった」と説明する。上司は覚えがなかったが、「何かあったとすれば…」と思い返したのは昨年10月の出来事だった。
上司はこの日、いつものように昼食を用意したが、男性職員は半日休暇を取り、食べずに帰宅してしまった。その後、上司は「料理が無駄になる」と事前に連絡するよう求めたが、その頃から、男性職員から距離を置かれるようになったと感じていたという。