兵庫選出 初入閣の末松文科相、山口環境相が意気込み 岸田内閣発足
2021/10/05 05:30
首相官邸に入る末松信介文科相=4日午後
■末松文科相 子どもたちに応える
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文部科学相として初入閣した末松信介参院議員(兵庫選挙区、細田派)は議員会館の事務所で新閣僚呼び込みの電話を受け、「夢のようです。頑張ります」と感無量の表情を見せた。
神戸市西区の出身。兵庫県議(同市垂水区選挙区)から国政入りした。財務政務官や国土交通副大臣を務めた後、参院国対委員長や議院運営委員長として野党との折衝に尽力。超党派議連の事務局長も担い、瀬戸内海再生に取り組むなど調整力を発揮してきた。
担当する学校分野には「コロナ禍で対面授業ができず、友人づくりなどに問題が起きている。子どもたちの期待に応えられる施策を打ちたい」と語った。
岸田文雄首相との面会を終えると「総理は『聞く』ことを大事にする。教師や学者がどんなことに悩んでいるか、私も現場で学ぶことを大事にしたい」と力を込めた。(永見将人)
■山口環境相 重要な分野、世界に貢献
環境相として初入閣した山口壮衆院議員(兵庫12区、二階派)は、議員会館で取材に応じ「(小選挙区制に移行後)12区からの入閣は初。地元の期待も大きいと思う」と喜びを語った。
相生市出身。元外務官僚で、2000年に無所属で初当選した後、旧民主党へ。同党政権では外務副大臣、内閣府副大臣を歴任。15年に二階俊博前幹事長の後押しで自民党入り。筆頭副幹事長や、二階派の実務を担う事務総長を務めた。
4日午後、派閥の会合で入閣を報告した。二階氏に頭を下げ、「温かいご指導を…」と感極まった様子で声を詰まらせた。その後、官邸へ向かった。
環境分野は未経験。岸田文雄首相から「国際会議が多く、外務省での経験を生かしてほしい」と激励されたといい、「世界的に重要な分野。日本が貢献できる」と気を引き締めた。(西井由比子)