故桂米朝さんの俳号「八十八」 弟子の宗助さん襲名

2021/10/06 23:33

桂米朝さんの俳句を手にし、襲名披露公演をPRする八十八さん=神戸新開地・喜楽館

 神戸新開地・喜楽館(神戸市兵庫区)は6日、人間国宝だった兵庫県姫路市出身の落語家、故桂米朝さんの俳号「八十八」を、弟子の宗助さん(57)=同県尼崎市出身=が8月に襲名したことを記念し、10月25~31日に披露公演を開くと発表した。高座姿が「生き写し」とされるほど師と似ており、襲名口上とトリを連日務める。(金井恒幸) 関連ニュース 市の広報誌に衆院議員後援会の案内はがきを折り込み配布 自治会長が指示 姫路市「誤解招く」 築150年の蔵が全焼した「山陽盃酒造」、新工場で再スタート 新酒の仕込み本格化 東南アジアの三輪タクシー「トゥクトゥク」で旅気分 赤穂で試験運行

 米朝さんは1960年代に永六輔さんらとつくった「東京やなぎ句会」で、「米」の字をバラした「八十八」(初代)を名乗った。
 二代目八十八さんは88年に入門し、内弟子を一門で最長の5年間務め、米朝落語を忠実に継承。没後5年を迎えた2020年、周囲が巨星の遺産を伝えてほしいと思いを託し、襲名が決まった。八十八さんは今年8月の大阪公演を皮切りに、11月まで披露公演を続ける。
 神戸公演では米朝一門が主に出演。25日には米朝さんの長男で上方落語協会副会長の米団治さん、31日にはざこばさんが花を添える。八十八さんは「師匠が復活した落語を受け継ぎながら、襲名を機に自分らしさも一層出していきたい」と意欲を見せる。
 午後2時開演。一般前売り2300円(同当日2800円)ほか。喜楽館TEL078・335・7088

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