ワクチン接種の「若年層優先枠」、2・5倍に引き上げ方針 兵庫県

2021/10/07 21:22

兵庫県庁=神戸市中央区下山手通5

 兵庫県は7日、県内2カ所の新型コロナウイルスワクチン大規模接種会場に設ける30代以下の「若年層優先枠」について、現状の2割から5割に引き上げる方針を固めた。予約者の半数以上を占めている若年層の接種を一層促す狙い。週内に募集を始める18~31日接種分に運用する予定で、約1万人分を若年層限定にする。 関連ニュース 兵庫で15万冊販売も停止状態「このまま使えなくなるのでは…」 どうなるGoTo食事券 兵庫県民の県内旅行に独自補助 12日から受け付けへ ハードル高すぎ? ワクチン副反応の救済申請、神戸でわずか22件

 斎藤元彦知事が同日、姫路競馬場(姫路市)の大規模接種会場を視察後、記者団に明らかにした。
 同競馬場では1日最大千人に接種し、うち16~39歳限定の若年層優先枠が200人分あるが、これを2・5倍の500人に増やす。園田競馬場(尼崎市)の会場でも同様の運用をしているが、全体の予約率が1割と低迷しており、1日の接種枠を500人に半減させ、その半数に当たる250人分を若年層優先と位置付ける方針だ。
 県内のワクチン1回目接種率(4日時点)は全体の68・38%に対し、12~19歳は44・29%、20代は58・44%、30代は62・37%。一方、予約者のうち姫路で5割強、園田で6割強が30代以下となっており、県は若年層の接種に対するニーズが高いと判断した。(大島光貴)
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